グループホームは地域密着型サービスの一つで、認知高齢者を対象として少人数で共同生活をすることのできる介護施設を指します。1990年代後半からモデル事業が始まり、介護保険制度開始から年々増え続けている介護施設です。認知高齢者の方々が住み慣れた地域で自分らしく生活をすることを目的としたグループホームとはどういった施設なのか、そこで働く職員の仕事内容と共にご紹介します。
グループホームに入居するための条件はまず65歳以上の高齢者であることです。また要介護度1以上の認定を受けた認知高齢者であることも条件となります。そして地域密着型サービスという面で、施設で同一住所の住民票が求められます。
入居者が家族とふれあえる地域であること、病院や入居型施設の敷地外であることがグループホームの立地条件となります。そして共同生活をする一つのユニットの定員は5人から9人となっており、このユニットは一つの施設につき二つまでと定義されています。部屋は個室もしくは準個室が基本であるため、共同生活するスペースと個人が寝るスペースが設けられています。
施設の設備としては生活する部屋と交流することを目的とした公共スペースがあり、キッチンやトイレなどの生活をするための設備はもちろん、健康検査ルームといった健康チェックを目的とする設備が備わっています。そして設備は基本的に必要とされている設備以外にも、その施設がどのような設備を設けているかを知ることで働き方をある程度把握することができます。
入居されている方は身体的に自立されている方がほとんどであるため、グループホームの仕事では身体的介助を行う場面はほとんどありません。利用者が出来る限り普段の生活に近い状態で生活をすることを目指すため、グループホームでの仕事は身体介護よりも日常生活のサポートをする生活援助がメインとなります。
利用者は認知高齢者となりますがその度合いは人によってそれぞれですので、一人一人に寄り添った介護を行うことが大切な仕事です。入居者の性格をそれぞれ把握してサポートを行っていくことが重要であるため、他の介護施設と比べると介護職員と利用者の距離は近くなります。グループホームでは基本的に食事は共同生活をしている人たちで作ることが多いですが、利用者と一緒に食事を作ることもあります。また買い物や散歩の付き添いなども行うため共同生活者の援助者という仕事のメインです。
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